2021年1月30日 – NumPy 1.20.0 が利用可能になりました。 今回のリリースは180以上のコントリビューターのおかげで、これまでで最大の NumPyのリリースとなりました。 最も重要な2つの新機能は次のとおりです。
numpy.typing
が追加されました。このサブモジュールはArrayLike
やDtypeLike
という型注釈のエイリアスが定義されており、これによりユーザーやダウンストリームのライブラリはこの型注釈を使うことができます。2020年9月20日に 、私たちは NumPyプロジェクトにおけるダイバーシティやインクルージョンの状況や、ソーシャルメディア上での議論についての宣言 について書きました。
2020年9月16日 – [NumPyに関する初の公式論文] (https://www.nature.com/articles/s41586-020-2649-2) が査読付き論文として掲載されました。 これはNumPy 1.0のリリースから14年後のことになります。 この論文では、配列プログラミングのアプリケーションと基本的なコンセプト、NumPyの上に構築された様々な科学的Pythonエコシステム、そしてCuPy、Dask、JAXのような外部の配列およびテンソルライブラリとの相互運用を容易にするために最近追加された配列プロトコルについて説明しています。
2020年9月14日 – Python 3.9 は数週間後にリリースされる予定です。 もしあなたが新しいPythonのバージョンをいち早く取り入れているのであれば、NumPy(およびSciPyのような他のパッケージ)がリリース当日にバイナリwheelを用意していないことを知ってがっかりしたかもしれません。 ビルドインフラを新しいPythonのバージョンに適応させるのは大変な作業で、PyPIやconda-forgeにパッケージが掲載されるまでには通常数週間かかります。wheelのリリースに備えて、以下を確認してください。
pip
がmanylinux2010
と manylinux2014
をサポートするためにpipを少なくともバージョン 20.1 に更新する。--only-binary=numpy
または --only-binary=:all:
をpip
がソースからビルドしようとするのを防ぐために使用します。2020年1月10日 – NumPy 19.2.0 がリリースされました。 この 1.19 シリーズの最新リリースでは、いくつかのバグが修正され、来るべき Cython 3.xリリースへの準備が行われ、アップストリームの修正が進行中の間も distutils の動作を維持するためのsetuptoolsの固定がされています。 aarch64 wheelは最新のmanylinux2014リリースで構築されており、異なるLinuxディストリビューションで使用される異なるページサイズの問題を修正しています。
2020年7月2日 – このサーベイは、ソフトウェアとして、またコミュニティとしてのNumPyの開発に関する意思決定の指針となり、優先順位を設定するためのものになりました。 この調査結果は英語以外の8つの言語で利用可能です: バングラ, ヒンディー語, 日本語, マンダリン, ポルトガル語, ロシア語, スペイン語とフランス語.
NumPy をより良くするために、こちらの [アンケート](https://umdsurvey. umd. edu/jfe/form/SV_8bJrXjbhXf7saAl) に協力してもらえると嬉しいです。
2020年6月24日 – NumPy に新しいロゴが作成されました:
新しいロゴは、古いもの比べてモダンで、よりクリーンなデザインになりました。 新しいロゴをデザインしてくれたIsabela Presedo-Floydと、15年以上にわたって使用してきた旧ロゴをデザインしてくれたTravis Vaughtに感謝します。
2020年6月20日 – NumPy 1.19.0 が利用可能になりました。 これのリリースは Python 2系のサポートがない最初のリリースであり、“クリーンアップ用のリリース” です。 サポートされている一番古いPython のバージョンは Python 3.6 になりました。 今回の重要な新機能は、NumPy 1.17.0で導入された乱数生成用のインフラにCythonからアクセスできるようになったことです。
2020年5月11日 – NumPyは、 Googleのシーズンオブドキュメントプログラムのメンター団体の1つとして選ばれました。 NumPy のドキュメントを改善するために、テクニカルライターと協力する機会を楽しみにしています! 詳細については、 公式ドキュメントサイト と アイデアページ をご覧ください。
2019年12月22日 – NumPy 1.18.0 が利用可能になりました。 このリリースは、1.17.0の主要な変更の後の、統合的なリリースです。 Python 3.5 をサポートする最後のマイナーリリースになります。 今回のリリースでは、64ビットのBLASおよびLAPACKライブラリとリンクするためのインフラの追加や、numpy.random
のための新しいC-APIの追加などが行われました。
詳細については、 リリース ノート を参照してください。
2019年11月15日 – NumPyと、NumPyの重要な依存関係の1つであるOpenBLASが、Chan Zuckerberg財団のEssential Open Source Software for Scienceプログラムを通じて、科学に不可欠なオープンソースツールのソフトウェアのメンテナンス、成長、開発、コミュニティへの参加を支援する195,000ドルの共同助成金を獲得したことを発表しました。
この助成金は、NumPy ドキュメント、ウェブサイトの再設計の改善に向けた取り組みを促進するために使用されます。 大規模かつ急速に拡大するユーザー基盤をより良くし、プロジェクトの長期的な持続可能性を確保するためのコミュニティ開発を行っていきます。 OpenBLASチームは、技術的に重要な問題、特にスレッド安全性、AVX-512に対処することに焦点を当てます。 また、スレッドローカルストレージ(TLS) の問題や、OpenBLASが依存するReLAPACK(再帰的なLAPACK) のアルゴリズムの改善も行っています。
提案されたイニシアチブと成果物の詳細については、 フルグラントプロポーザル を参照してください。 この取り組みは2019年12月1日から始まり、今後12ヶ月間継続される予定です。
こちらがより過去のNumPy リリースのリストで、各リリースノートへのリンクが記載されています。 全てのバグフィックスリリース(バージョン番号x.y.z
のz
だけが変更されたもの)は新しい機能追加はされず、マイナーリリース (y
が増えたもの)は、新しい機能追加されています。